あれはスコットランドのグラスゴーとしてはかなり温かい金曜日夕方。ビールを外へ飲みに行く人が沢山いると予想される中、山の手エリアが近く、学生にも人気のWoodlandのパブへ。予想通り、外席は夕方5時段階で既に満員。私達は当然のように店内へ。さすがにこんな温かな日はエールを頼む気にならないので、異なるラガーを半パイントづつ注文した。
カウンターの隣で『僕は結婚してないけど…』と誰か男性が女性を口説いている?よく見ると70は超えていると思われる紳士。胸元にチーフまで飾るお洒落さん。
席に着いて、店内の様子を眺めながら、ラガーで喉の渇きを癒す。壁の写真はマドンナやデビットボウイ、シンディローパーなど80-90年代活躍したアーティストがいた。そうこうするうちに、先の老紳士の興味の方向が私達へ。『Heyそこのビジネスマン、何をしているのだ?』彼が答えるのだが、店内の音楽が原因か聞き取れない。次に私へ『君は何を?』私が『楽しく毎日暮らしているよ』と答えると、『おー!それこそ俺のやりたい事だ!』そこから自己紹介へ。『私のことを皆んなは赤ワインのジムと呼ぶんだ』。隣で立って飲んでいた男性が気にしなくて良いよ、この人クレージーだからと牽制してくれる。ジムは恐らくいつものように赤ワインを一杯だけ飲み終わり、周りのお客さんに挨拶しながら、外へと出ていった。
私達もハーフパイントと店内散策が終わったので、外へ出ようとしたら、ジムはまだ挨拶していた。こんなふうに一杯のお酒で一日の終わりを過ごしているのだろうな。パブの一面を見たような気がした。
【今回訪れたパブ】The Arlington
住所:130 Woodlands Rd, Glasgow G3 6HB, United Kingdom
The Arlington Bar Home
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